最初の口付けは短く、次には息も出来ない程長く。その間にカカシの手はイルカの下着を体から剥がしていく。続けてイルカがカカシの服を脱がせ、床に落とす。
すっかり裸となった二人は、互いの体温を確かめるようにきつく抱き合いながら傍らのベッドに倒れ込んだ。
安宿の古いベッドがたわみ、ぎしりと音をたてた。薄暗い照明の中、二人は絡み合い、淫らな声と音が部屋を満たす。
「あんたがこんなに淫乱だとは思わなかったよ。」
「誘ったのはそっちでしょう。」
小さな声で、見つめ合ったままの応酬。どちらからともなくまた口付け、行為を続ける。
カカシの両手が乳房から離れ、脇を辿り、括れたウエストから引き締まった腰へ。そして尻へと流れていく。
これはいい。カカシはにやりとし、イルカの首筋から胸元へと唇を動かしながら、所々に吸い付いて赤く痕を残す。たるみの無いこのケツじゃあ、中はすげえ締まり方すんだろうな。
「いい体だ、反応が早い。」
「貴方が上手だからよ。」
カカシは辿り着いた乳房を舐めて、頂上の乳首を口に含む。尻からは片手が前へと移動して、茂みの中へと入っていく。数回恥丘から肛門までを撫でると、零れた愛液がだらだらと流れてカカシの指を濡らした。
「もしかして潮吹き? イルカって。」
「解らないわ、意識が飛ぶまでイッた事無いから。」
でも最初からこの濡れ方。カカシも潮吹き女には一度も当たった事が無いからよく判らないけれど。
もたもたするからすぐ乾いちゃうのよねえ。自分ばっかりでさ。
と潤んだ目でカカシを見上げ、イルカは楽しませてちょうだい、と卑猥な笑みを浮かべた。
勿論、とカカシは返事の代わりに指を割れ目の中に差し込んだ。少し力を入れて小さな突起を摘み、指の腹で回すようにこねると、イルカはカカシの背に腕を伸ばししがみつく。声にならない呻きが聞こえた。
我慢しなくていいよ、とカカシが言えば、イルカは良すぎると声なんか出ないの、と切れ切れに答える。
じゃあ、あの女達は大声上げてたけど演技だったの。カカシの問いに多分ね、と笑って、だってそうすれば二度目もあるかもって思うのよ。とイルカが目を伏せ横を向いた。
「はたけカカシに何度も抱かれた女だなんて、凄い光栄な事だもの。」
確かに、二度目は無かったな。
「あんたもそう思うのか?」
カカシは何故か苛つく自分をおかしいと思いながら、中指を膣の中に根元迄ずぶりと埋めて返事を待つ。
「上手かったらそう思うかも。」
駆け引きしてるよ、このあたしが。この人を手に入れるために。そうよ、欲しいのは貴方だけ。
幸いカカシは挑発に乗ってくれたから。これが最初で最後のチャンスかもしれない、とイルカはカカシのために脚を開く。
ずっと隠していた恋心は嫉妬に身を焦がす程に膨れ、血を吐く迄泣いた。
女との噂の絶えないカカシを諦めるために、言い寄る男達を拒まずに受け入れてみたが、誰もイルカの体と心を縛ってはくれない。虚しさに、考えてはいけない方向に心は向かう。
殊更可愛がっていた生徒達も手を離れた。もう自分を必要としてくれる者はいないから。もう誰も…。
貴方があたしを抱いてくれた、もういいわ、それだけで満足。
「は、ああっ、」
カカシの長い指が膣の中を探るように動く。いつの間にか指は二本に増え、中を擦る動きに変わった。
「ここ? ここでしょ、ほらほら。」
熱い肉襞がきゅうっと指を締め付ける。温かな液体が指を伝い落ちるのを感じて、もういいかと抜き取ると、カカシは代わりに股間にそそり立つ陰茎を膣口に当てた。
「啼きなよ、イカせてやるから。」
イルカの膝の裏に両手を添え、真っ赤に充血した肉襞がよく目に入るように左右に思い切り開き、その腰を軽く持ち上げる。
膝立ちになったカカシはその亀頭がめり込む様を見て、口元を歪めて笑った。
イルカがオレにその身を差し出した訳など知らないが、喰われてくれるならこんなに嬉しい事は無い。
執着? ああそうだ、オレはこの女に執着していたんだ。だからどうでもいい奴らばかりをはき溜にして。
こいつはオレのもんだ。
カカシは陰茎を、一気に根元まで突っ込んだ。
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