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「はあっ、あ、」
色気の無い声だ、と思いながらカカシはイルカの顔を見る。
見開かれた目は、埃の溜まった天井に向けられているが、焦点は合っていない。
成る程、本当に喘ぎ声も出ないのか。
陰毛同士が擦れ合うのが感じられ、カカシはぞくりと体を震わせた。ケモノだ、と自覚したのだ。
勢いよく腰を引くとぐちゃ、という音と共にぬらぬらと愛液にまみれた、腫れ上がったかのように膨らんだ陰茎が出て来た。
すげえいやらしい、との呟きにイルカは両手で顔を隠した。僅かに見える赤い唇がいや、恥ずかしい、と動きカカシはわざと大きな声で、もっと恥ずかしい事をするんだよ、と言ってやる。
そしてまた陰茎を膣へとゆっくり収めた。ああ気持ちいい。もっと、もっと、とはやる心に従いカカシはイルカの腰をその大きな手で、離すもんかと掴んで動き始めた。
女の膣道は真っ直ぐではない。男の陰茎も弓なりに反っている。お互いに擦れ合って快感を得るために出来ているのだが、やはり相性はあるものだ。
カカシは、この女は自分のために存在しているのだと確信した。
体も確かにこれ以上無い位にいい。けれどもっと何処か深い所で感じる、言い表せない何か。
イルカもまた、やはりこの男しかいないと思った。
これきりだとしても、人生の終わりの時に片割れとも言える男を見付けられたのは、最大の幸福だ。
二人はそれぞれの思いを胸に抱き、貪るように求め合い、上になり下になり液体を撒き散らした。
イルカの膣はカカシの精液にまみれ、何度も突っ込まれたお陰で腫れ上がり微かに痛みを感じるが、それすらカカシとの交わりの証だと、歓喜に胸を震わせる。
カカシとて、やはり陰茎が空気に触れるとひりひりするものの、精液をイルカの子宮に流し込んだことで、征服したと満足する。
明け方まで及んだ行為も疲労による眠気に負け、一休みと息をついた途端、二人同時に眠りに落ちた。
高く昇った太陽の、薄いカーテン越しの眩しい日差しにイルカが目覚めると、隣にはまだカカシがいて、違和感に手首を見ると玩具の手錠が掛かっている。その先のもう片方の輪にはカカシの手首。
「何これ。」
イルカの驚いた声にカカシが薄目を開けてふっ、と笑う。
「オレが気付かないと思ってたのか。死ぬな逃げるな、あんたの全てを喰らってやる。」
カカシは自由になる方の手でイルカの体を抱き込んで、また眠りについた。
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