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ずるりと擦れる度に、その先端は精液をぶちまけたいと疼く。
中に出してしまうのは躊躇われたが、いきなりきゅっと締め付けられ、抜く事はできなかった。細い口から勢いよく弾けたのを感じてカカシは少し慌てたが、一瞬ののち考えを改めた。

そうだ孕めばいいんだ。オレの子は必ず産まなきゃならないから、イルカをオレに縛り付けておけるじゃないか。
里のための跡継ぎを作りましたと、大義名分があるんだよ、ね、イルカ。

イルカは中での快感が少しずつ高まっている事に戸惑っていた。
クリトリスを舐められ弄られて、達してしまった。そのまま波が引かない内に熱く硬いモノが入ってきて、それは中を押し広げて奥まで進んだ。
濡れているからするりと入ったけれど、この大きさで痛みを感じなかったのは奇跡ではないか。と思う間もなく激しく揺さ振られ、じわりと快感が大きく攻め寄せる。
次第にこりこりと突き攻めるような動き方に変わり、イルカは前の男もそこばかり狙っていたと思い出す。

「何故そこを?」
喘ぎの間に口にすれば、カカシがうっとりと囁く。
「あんた、男が必ず虜になるモノ持ってるね。」
なっ、何それ、訳の解んない事。とうろたえるイルカではあるが、その言葉の意味を理解していた。
くのいちの任務でも、あれば重宝されるモノ。廓であれば、大夫になる事もできるモノ。
教師のイルカが知らない訳はない。けれどカカシから直接言われると、男好きな奴だと責められているようで、思わず体を硬直させてしまう。それが膣も締めてしまったようで、途端に中のカカシ自身の硬さを感じ、あ、という声を聞いた後に判ったのは、子宮に向けて精液を放たれた事だった。

あーあ、やっちゃった。
明るく笑ってイルカを見るカカシに悪びれる様子はない。
解放して硬さを失った竿はそれでも大きく、膣道を隙間なく塞いでいる。抜く気はないらしい。
「オレさ、生で出しちゃったのホントに初めてなんだよね。」
嬉しそうに言われて、イルカははあ、とその意味を探るが理解できない。

「こども。作れって言われてんだよね。」
それは事実だが、まだいいだろうとシラを切り続けていた。
いや、そう言われてからイルカだけを気にするようになったのだ。自分の気持ちに気が付いた、というべきか。
「お陰であんたが欲しいって解って、手に入れる方法をずっと考えてたんだよ。でもあんたを見てるしかなくて、ははっオレって馬鹿みたいだろう? 無理矢理ヤッちゃった方が良かったかねえ? もしかしてあんた、待ってた?」
ああホント、視線合わせても誘えない意気地無しよね。とイルカは疼き続けたままの下腹部に気を取られて、上の空でうなづいた。
そうよ、待ってたのよ。
嬉しそうなカカシと反対にイルカの体はまだ不満で、だけど笑顔を見てしまうとまあいいかという気になる。
例え嘘でも世迷い言でも、今この人はあたしだけのものだ。
「あたしで良ければ、」
いつでも相手を、と言おうとしてイルカは頬を引っ張られた。
「いひゃい。」
「解んないかね、オレは死ぬまであんただけだって言ってるんだよ。」
体のためだけなんてそんな言葉は聞きたくない、とまた腰を動かすカカシは、イルカのポイントを探り始めた。
さっきの数の子、まだ開発されていなかったようだ。
ぐりぐり突くうちにイルカの声が高く上がるようになり、カカシは黙ってそこを狙う。
声に反応してまた硬く太く膨脹した陰茎は、今度はイルカのために動く。

他の男の事なんか全部忘れさせてやるんだ、と真剣に思うその顔は兎を追い詰める狼の残虐さを滲ませていた。
多分まともにイッた事なんかないだろう、だから死ぬ程気持ち良くさせてあげる。
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