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舌を尖らせ、上部の突起を何度もつついて舐める。
膨脹し硬くなって、イルカの口から小さな声が切れ切れに聞こえることで、快感が得られたと判る。
まだだよ。とカカシの髪を引っ張り、引き剥がそうとあがくイルカに冷たく言い放つ。
「オレを信じてもらうまでは、絶対に放さない。」
ひ、と息を飲み、イルカの手が髪から離れた。
ああ、殺気か。だってあんたが悪いんだよ。そりゃ体に叩き込むなんて真似は、オレもしたくはないんだけどね。
「オレは短気だから。」
だから何だってんだよ、オレ。今からやる事の正当化かね。

カカシは頭を落としもう一度クリトリスを舐め、その下へと舌を移動させる。とろりと透明な液体が舌と唇を撫でるように零れた。そして深い穴が見えた。
舌では入口の壁にしか届かないが、此処が一番敏感だからちょうどいいだろう。
カカシは舐めて舐めて時折入口のびらびらを甘噛みして、頂点に上り詰めただろう締まる膣から零れ出す液を、また啜る。
こんな所なんか見た事ない。見る気も起きなかった。
あんただから、とカカシは指先で左右に開き覗き込む。こんな狭い穴によく入るもんだな、と呟きながら指を差し込んでみると、指はぬめりに助けられくちゅりと音を立てて根元まで飲み込まれた。
中の粘膜が隙間なく指に絡み付き、熱い。
その熱さ気持ち良さに興奮したカカシは、自分の張り詰めた股間の痛さを知った。
早く一つになりたい。

「何よりあんたはオレのモノだと、此処に解らせてやるんだよ。」
カカシは濡れそぼる穴に囁き指を抜くと、代わりに亀頭をそこに当てた。
軽くキスするように入口で抜き差しを繰り返し、一瞬止まるといきなり奥へと腰を突き出した。
はっ、と声が出る。勢いで内側の粘膜がカカシの表皮を剥いたのだ。締め付けているわけではなく、ただ狭いだけで。
ああ何と嬉しい事かと、カカシは入れたままの竿を回すように腰を動かし、動かす度にしっとりと吸い付くイルカの膣を感じて射精しそうになるのを押さえ込んだ。

処女ではないが、明らかに男の侵入は少ないと判る。ならば余計に好都合だ、オレにしか反応しないように教え込んでやろう。
薄く笑うカカシの残酷な考えは、今初めてイルカにだけ向けられた。
「オレはあんただけしかいらないんだよ。」
真っ当な人間の考える事じゃないよな、とその胸に抱く思いを半ば否定しつつ、カカシは腰を前後に動かし続ける。
さっき部屋に入れた時から、イルカを閉じ込めておきたいと思っていたのだ。そしてイルカの中に自分を突っ込んで、更にそれは膨らんだ。

里なんか知らない。任務なんか知らない。
あんただけしか、いらないんだ。

押さえ続け見つめる恋心に反応し、視線を返してくれだだろ? 
別に術にも頼らず上忍命令を出すわけでもなく、ただ見つめるだけで答えてくれただろ? 
俺だって普通の男なんだから、普通にあんたを手に入れたかったんだよ。

イルカが膣を締め始めて、意識を現実に戻した。
無意識に縋るものを探す手を、自分の首に回させた。
今まではどんな女でも、いや廓ばかりだったけれど、ヤル時は必ず女の後ろをとった。刺されでもしたらたまらないから。
自分には通用しない自信はあったけれど、用心して唇を合わせる事もしなかった。
イルカになら殺されてもいいと思ったから、無防備な自分をさらけ出した。
回された腕は、刃物で頚椎を刺すにはちょうどいい場所にある。けれどイルカは、快感のためにその力を篭めただけだった。
抱き寄せられたカカシは、顔が近づくと唇を重ねた。絡む舌には毒が乗せられているようだ。
甘い誘惑の、カカシを虜にする毒が。

小さな喘ぎが聞こえて、カカシはもっと聞きたいと、イルカの中を攻め始めた。亀頭が当たる、数の子のようなざらざらした場所。
これでは男も堪らないだろう、体だけでも欲しいと思うだろう。
イルカはきっと、そんな男に気が付いたのだ。体だけのために、睦言を言う男に。
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