布団に入る時は、端をほんの少しめくり急いで潜り込む。それも、お尻から。
すると、彼は眠っていても無意識に手を伸ばし、ぎゅうと体を抱き込んで密着させてくる。背中が温かい。
ふうっと力が、いや一日の緊張が全て抜けて、溶ける。
たいてい彼が先に寝てるんだけど(家でも仕事してるからつまんないって拗ねて)、一人での眠りは浅いのかもしれない。それは、二人で寝るようになってから気付いたんだけど。お互いに。

時折密着するお尻に硬い物が当たるので、何気なく擦り寄ったりすると、それは更に硬く膨らむのが判る。普段からシタイとかサセテとか言えない人だし、こちらから言うのも恥ずかしいし、という事でこんな風に仕掛けてみるんだけど。
お腹に回された腕が、次第に遠慮がちに胸と股間に伸びて来るので、すこーしだけ甘い声を出してみると、もう後はなし崩し。
後ろからの方が触りやすいだろうとの、思いやり(一方的な)なんだけど。
お尻から布団に入る、これが二人のための、儀式。
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