言葉
ごちゃごちゃ言うな、と静かに威圧的にカカシはイルカの言葉を遮った。
「じゃあ、もう一度最初から始めよう。」
素直になって全てを預けてと優しくカカシに囁かれ、頷いてイルカは口付けを受け止めた。今この時だけでも愛されているならと、イルカはまだカカシの愛が信じきれていない。さよならはそんなに遠くない、だから思い出は美しく残したいとカカシを受け入れた。
大きな手が柔らかな身体を愛撫しイルカの弱い所を探り当てると、カカシの熱い唇が其処を這い回り始めた。
盛り上がる二つの丘に立つ小さな砦を各々征服し、緩やかな平原から繁みを掻き分け滝壺へ辿って落ちた舌がついと小さな岩場に引っ掛かった。
少しざらついた舌の表面が一度突起を舐め上げ、尖らせた舌先で周囲をつつくとちゅうと音をたて吸い、カカシは喉を反らして喘ぎ続けるイルカを上目で覗き見た。
両脇の手がきつくシーツを掴み膝が快感に震える姿に刺激され、また膨らみきったモノが早く中に入れろと煩くせがんでいる。
喘ぎ声も心臓に悪い。
だがどうせならイルカの絶頂を見てみたいと征服欲に駆られたカカシは、突起の下の穴へと顔を落とし舌を差し入れた。
入り口の辺りを舌でつつきながら舐め回す内に、収縮は強くなり愛液が湧き出すのを感じる。カカシが二本の指を差し入れ襞に沿ってぐるりと掻き回すと、其処は先程とは比べ物にならないとろけ方だった。
名器とは如何な物か、イルカは持っているのだろうか、いいやなくともオレ好みになればいいだけだ。
ふふ、と自然に漏れた笑いをそのまま顔に張り付け、カカシはイルカと局部を付き合わせた。が、まだ直ぐには入れず長い口付けを楽しむ。
口を塞がれたイルカは脚をカカシの腰に絡ませ、天井を向いて立ち上がったモノに涎を垂らした花芯を擦り付け早く入れてと身体で要求してくる。
ゆっくりと口を離し唾液にまみれた真っ赤なイルカの唇を舐めて、カカシはイルカの腰を抱え直した。根元に手を添え腰を少し押し出し、ついとカリが飲み込まれると腰を引いて切っ先を出す。何度か繰り返すとイルカが我慢できずにカカシの腕を掴んで引き寄せた。
「おやおや、我慢が足りないねえ。」
茶化す言葉は自分にも向けて。勃起した事がない過去が嘘のように、性欲が果てしなく続いているのだから。
イルカの腕を首に回させ前傾姿勢でぐいと腰を押し出した。イルカの顔の脇に手を着き、最奥に突き入れたままカカシは暫く動かずにいた。欲に忠実にいたいと頭を空っぽに努めて。
じわりと温まる剛直が熱となり、満ちた其れが全てをイルカに放てとカカシを突き動かした。
「掴まって。」
イルカの腕が力を籠めた事を確認し、カカシは一気に攻め始めた。次第に吐息が高い声に変わり、喘ぎとは程遠い叫びになる。
演技ではないイルカの痴態がカカシを更に昂らせ、腰は最大限に振り続けられた。
「いやあ、イクっ、」
絶頂寸前を感じたイルカの声にイケ、とカカシが突いた衝撃にイルカの子宮が収縮し声にならない叫びを上げて硬直した直後、突いたカカシも背を反らして動きを止めた。
はあはあと荒い息だけが聞こえる薄暗い部屋の中、二人の汗と放った液体のすえた匂いが充満していた。
カカシにはこの数十分の濃密な交わりが永遠に続く幸せを予感させるように思え、イルカの隣に倒れ込み息をするのも辛そうに眉を寄せて、それでも幸せそうに笑った。
何て綺麗な笑顔なんだろう、とイルカはゆっくり引いていく波のような余韻に痺れる腕を伸ばしてカカシの頬に触れた。カカシは嬉しそうにその手に自分の手を重ねて言った。
「本当に、イルカが好き。」
何気なく出たのだろうカカシの小さな囁きがイルカの胸を揺さぶった。
「本当に?」
「信じてないけど神様に誓って。」
「三代目にしてください。」
「ん、三代目は親代わりだもんね。じゃあの世でイルカを取られたって地団駄踏んでそうな三代目に誓って。」
カカシがイルカの両手を握り締めた。
「生きている限り、イルカを大事にします。」
そっと口付けて。
「だから、妊娠したら産んでくださいね。」
途端にイルカは思い出した、避妊せずに膣内射精を受け止めた事を。熱い頬に手をやりどうしようと逡巡するが、言葉が先に出てしまった。
「はい。」
「よっしゃあ!」
起き上がって拳を突き上げた子どものようなカカシに、イルカは込み上げる笑いが抑えきれない。
「最初は女の子がいいって聞くけど、イルカに似た女の子だったら可愛くて直ぐ悪い虫が付くから困るな。でも男だったらオレに似て捻くれそうだし…。」
「そう簡単に妊娠しないですって。」
「したよ、絶対妊娠したよ。」
三代目も溜め息を付きそうな無駄な言い合いは、そのまま朝まで続いたのだった。
ごちゃごちゃ言うな、と静かに威圧的にカカシはイルカの言葉を遮った。
「じゃあ、もう一度最初から始めよう。」
素直になって全てを預けてと優しくカカシに囁かれ、頷いてイルカは口付けを受け止めた。今この時だけでも愛されているならと、イルカはまだカカシの愛が信じきれていない。さよならはそんなに遠くない、だから思い出は美しく残したいとカカシを受け入れた。
大きな手が柔らかな身体を愛撫しイルカの弱い所を探り当てると、カカシの熱い唇が其処を這い回り始めた。
盛り上がる二つの丘に立つ小さな砦を各々征服し、緩やかな平原から繁みを掻き分け滝壺へ辿って落ちた舌がついと小さな岩場に引っ掛かった。
少しざらついた舌の表面が一度突起を舐め上げ、尖らせた舌先で周囲をつつくとちゅうと音をたて吸い、カカシは喉を反らして喘ぎ続けるイルカを上目で覗き見た。
両脇の手がきつくシーツを掴み膝が快感に震える姿に刺激され、また膨らみきったモノが早く中に入れろと煩くせがんでいる。
喘ぎ声も心臓に悪い。
だがどうせならイルカの絶頂を見てみたいと征服欲に駆られたカカシは、突起の下の穴へと顔を落とし舌を差し入れた。
入り口の辺りを舌でつつきながら舐め回す内に、収縮は強くなり愛液が湧き出すのを感じる。カカシが二本の指を差し入れ襞に沿ってぐるりと掻き回すと、其処は先程とは比べ物にならないとろけ方だった。
名器とは如何な物か、イルカは持っているのだろうか、いいやなくともオレ好みになればいいだけだ。
ふふ、と自然に漏れた笑いをそのまま顔に張り付け、カカシはイルカと局部を付き合わせた。が、まだ直ぐには入れず長い口付けを楽しむ。
口を塞がれたイルカは脚をカカシの腰に絡ませ、天井を向いて立ち上がったモノに涎を垂らした花芯を擦り付け早く入れてと身体で要求してくる。
ゆっくりと口を離し唾液にまみれた真っ赤なイルカの唇を舐めて、カカシはイルカの腰を抱え直した。根元に手を添え腰を少し押し出し、ついとカリが飲み込まれると腰を引いて切っ先を出す。何度か繰り返すとイルカが我慢できずにカカシの腕を掴んで引き寄せた。
「おやおや、我慢が足りないねえ。」
茶化す言葉は自分にも向けて。勃起した事がない過去が嘘のように、性欲が果てしなく続いているのだから。
イルカの腕を首に回させ前傾姿勢でぐいと腰を押し出した。イルカの顔の脇に手を着き、最奥に突き入れたままカカシは暫く動かずにいた。欲に忠実にいたいと頭を空っぽに努めて。
じわりと温まる剛直が熱となり、満ちた其れが全てをイルカに放てとカカシを突き動かした。
「掴まって。」
イルカの腕が力を籠めた事を確認し、カカシは一気に攻め始めた。次第に吐息が高い声に変わり、喘ぎとは程遠い叫びになる。
演技ではないイルカの痴態がカカシを更に昂らせ、腰は最大限に振り続けられた。
「いやあ、イクっ、」
絶頂寸前を感じたイルカの声にイケ、とカカシが突いた衝撃にイルカの子宮が収縮し声にならない叫びを上げて硬直した直後、突いたカカシも背を反らして動きを止めた。
はあはあと荒い息だけが聞こえる薄暗い部屋の中、二人の汗と放った液体のすえた匂いが充満していた。
カカシにはこの数十分の濃密な交わりが永遠に続く幸せを予感させるように思え、イルカの隣に倒れ込み息をするのも辛そうに眉を寄せて、それでも幸せそうに笑った。
何て綺麗な笑顔なんだろう、とイルカはゆっくり引いていく波のような余韻に痺れる腕を伸ばしてカカシの頬に触れた。カカシは嬉しそうにその手に自分の手を重ねて言った。
「本当に、イルカが好き。」
何気なく出たのだろうカカシの小さな囁きがイルカの胸を揺さぶった。
「本当に?」
「信じてないけど神様に誓って。」
「三代目にしてください。」
「ん、三代目は親代わりだもんね。じゃあの世でイルカを取られたって地団駄踏んでそうな三代目に誓って。」
カカシがイルカの両手を握り締めた。
「生きている限り、イルカを大事にします。」
そっと口付けて。
「だから、妊娠したら産んでくださいね。」
途端にイルカは思い出した、避妊せずに膣内射精を受け止めた事を。熱い頬に手をやりどうしようと逡巡するが、言葉が先に出てしまった。
「はい。」
「よっしゃあ!」
起き上がって拳を突き上げた子どものようなカカシに、イルカは込み上げる笑いが抑えきれない。
「最初は女の子がいいって聞くけど、イルカに似た女の子だったら可愛くて直ぐ悪い虫が付くから困るな。でも男だったらオレに似て捻くれそうだし…。」
「そう簡単に妊娠しないですって。」
「したよ、絶対妊娠したよ。」
三代目も溜め息を付きそうな無駄な言い合いは、そのまま朝まで続いたのだった。
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