NARUTO　カカイル二次創作小説　（女イルカあり）

梅雨の合間の、晴れた日は。
「ねーぇ、どこか行こうよぉ。」
「どこへ行きたいんだ。」
「外。散歩でもいいから行こ。」
「うちは嫌なのか。」
寝転んでイチャイチャパラダイスをまた、飽きずに最初から読み返すカカシの背中にイルカはいーだ、という顔をした。
「洗濯物も布団も干したし、すっごい久し振りのお天気だもん。」
「一昨日は降ってなかったよ。」
「二人とも仕事だったでしょ。」
全く、ああ言えばこう言うってもぅ…、とイルカはわざと口に出して怒ったふりをした。そして立ち上がると小さな鞄を掴み、玄関に向かいずんずん大股に歩いて行った。
がちゃりと鍵を開けた音に、カカシは飛び起きて振り返った。
「どこに行くんだ。」
「ナルトとラーメン食べてくる。」
る、とイルカが言った時には開けた筈の玄関の扉は閉まっていた。ご丁寧に内鍵も掛けてある。
「解った、どこにでも連れてってやるから。」
カカシはイルカの背中にへばりついて、ナルトの所へは絶対行かせまいと印を組む勢いだ。
よし、とイルカが胸の中で親指を立てたのは言うまでもない。そして二人は商店街で、軽くお昼を食べ日用雑貨と夕飯のおかずを買って帰った。
そんな、何でもない一日。