16 満月 月齢十五(前)
オレが一人で帰還したのは翌日、返り血に染まった服と同じ位朱く染まった夕日が沈もうとする頃だった。
火影の元へと報告に行き、取り戻した巻物を少しも汚しもせずに渡せば、労いの言葉を掛けてくれた。そして火影からオレへとイルカの保護の権利は移された。
アカデミーに迎えに行けばあの恥ずかしがりやのイルカがオレを見た途端勢いよく走り、抱き付いて来る。血に塗れたオレの胸に顔を埋めて子どものように縋り付く様子に、周りから苦笑が漏れた。
二人で帰る道、イルカは小声でオレを誘う。ご飯を作る為に食材を二人分買ってしまったと。真っ赤になって目を潤ませて。
ありがとう飲みたい気分です、とオレは欲を抑えて笑い、肩を抱くでは無く手を繋いで歩き出した。
イルカのアパートの窓からは月がよく見えた。窓際の眺めの良い場所へと座卓を移動すると、イルカは支度をする間に風呂に入るようにと、真新しい部屋着を手渡してくれた。いつ来ても良いようにと言う大胆さには驚いた。
次々と運ばれて来る温かい皿と冷酒の洒落たグラスに、落ち着くなあと背中を預けたのはイルカのベッド。ほのかにイルカの体臭。オレは全身にぞくっと走る欲望に、ニヤリと笑う。最後の皿を持って座ったイルカにも酒を勧め、酔わせていく。頼りなくなる様子にこっち、とオレの横に座らせベッドに寄り掛からせてみれば、気が抜けたのだとうっとり微笑む。
明日は休みを言い渡されましたと告げられて、今夜は月に見られながら朝まで楽しめそうだと、オレはつい舌なめずりをした。
酒に弱いのか、イルカの体は薄桃色に染め上げられていた。首筋に唇を這わせ耳たぶまでを舐め上げれば、身をよじって吐息を漏らし微かな声で拒絶するが、聞く訳は無いだろう。
イルカの体を抱き込んで唇を塞ぐ。僅かに開く歯の間に舌を入れ、歯の裏から上顎へと舌先でちろちろと舐めていくと、そこも感じるのだろう、体中から熱を放ち始めた。しばし快感を引き出そうと口内を蹂躙すれば、イルカは力無くオレに体を預けてきた。
その体を抱きベッドに持ち上げて寝かせると、イルカのシャツのボタンを首から一つ一つ外していく。白い胸元が見え、オレは手を止めその白い肌に吸い付いた。赤い印を付けると自然に顔がにやけ、更にオレの征服欲が沸いた。上半身があらわになり、少しひんやりとした空気にイルカが目を開けた。そのままオレは脱がせ続ける。
乳を覆う布が外れて覚醒したらしく慌てて両腕で胸を隠す。体を起こそうとするが、オレはイルカの腰に跨がっているから動きようが無い。それでも逃げようとするイルカの両手首を掴むと、纏めて片手で頭上に押さえ込む。はずみで真っ白な乳が揺れて、オレを誘っているように見えた。
空いている手で乳を揉めば、オレの手に馴染む大きさが心地良い。イルカの顔を上目使いに見ながらわざと舌を出し、乳首を舐め吸って軽く噛んで、と繰り返すと次第に息が荒くなり、のけ反る喉にまた疼く。完全に勃起したオレのズボンの中は張り詰めて痛い。
イルカの下半身を隠す部屋着も邪魔だと一気に下ろせば、下腹部を覆う小さな布がまたオレを煽るように張り付いている。その布の上から恥骨を撫でれば、もぞもぞと動いてイルカがやめて、と声を出した。やめない、と間髪入れずに答え、もっと煽ってもっと見せて、と下着に手を掛けた。両脇の紐を引っ張るとするりと解け、恥部があらわになる。
驚いて脚を縮めればかえって陰裂が丸見えで、赤く熟れた膣口と小陰唇に思わず手が伸びた。お初だと、見るだけで判る。
動けないように膝で脚を押さえてその膣口に指を入れてみた。狭い。穴は指すら拒むようで、痛くないように馴らして広げなければ、とオレは手首を反して親指で陰核を、中指で膣道をこね回す。次第に中指がぬるぬると感じている事を示し始め、断続的な吐息と喘ぎに絶頂への我慢が聞こえた。
親指がこりこりと陰核を押し潰し続ける。イルカの体が震え大きくのけ反ると一際大きな叫びを上げ、イッたことを告げる。オレの中指を飲み込んだままの未通の膣が、それでも女として喜びの熱い滴りを手首まで零した。ぐったりとしたイルカの中から指を抜き、月明かりに光り流れるそれをぺろりと舐めると、もう我慢出来ない。まだ息の荒いイルカの股間に顔を寄せて鼻を膣口に突っ込む。襞が両側から包み込むように動いて気持ちいい。思わず舌で舐め回し、溢れる愛液を啜って、ゆっくりイルカを味わった。
それが刺激となったのか、また喘ぎ声が聞こえて来た。ではそろそろ、と乳房にしゃぶりつきながら再度膣に指を差し入れ、少し柔らかくなった事を確かめてゆうるりと奥へと指を回しながら入れていく。
指二本が根元まで納まったところで引き抜けば、たっぷりと甘い蜜が手首まで流れ落ちた。
オレが一人で帰還したのは翌日、返り血に染まった服と同じ位朱く染まった夕日が沈もうとする頃だった。
火影の元へと報告に行き、取り戻した巻物を少しも汚しもせずに渡せば、労いの言葉を掛けてくれた。そして火影からオレへとイルカの保護の権利は移された。
アカデミーに迎えに行けばあの恥ずかしがりやのイルカがオレを見た途端勢いよく走り、抱き付いて来る。血に塗れたオレの胸に顔を埋めて子どものように縋り付く様子に、周りから苦笑が漏れた。
二人で帰る道、イルカは小声でオレを誘う。ご飯を作る為に食材を二人分買ってしまったと。真っ赤になって目を潤ませて。
ありがとう飲みたい気分です、とオレは欲を抑えて笑い、肩を抱くでは無く手を繋いで歩き出した。
イルカのアパートの窓からは月がよく見えた。窓際の眺めの良い場所へと座卓を移動すると、イルカは支度をする間に風呂に入るようにと、真新しい部屋着を手渡してくれた。いつ来ても良いようにと言う大胆さには驚いた。
次々と運ばれて来る温かい皿と冷酒の洒落たグラスに、落ち着くなあと背中を預けたのはイルカのベッド。ほのかにイルカの体臭。オレは全身にぞくっと走る欲望に、ニヤリと笑う。最後の皿を持って座ったイルカにも酒を勧め、酔わせていく。頼りなくなる様子にこっち、とオレの横に座らせベッドに寄り掛からせてみれば、気が抜けたのだとうっとり微笑む。
明日は休みを言い渡されましたと告げられて、今夜は月に見られながら朝まで楽しめそうだと、オレはつい舌なめずりをした。
酒に弱いのか、イルカの体は薄桃色に染め上げられていた。首筋に唇を這わせ耳たぶまでを舐め上げれば、身をよじって吐息を漏らし微かな声で拒絶するが、聞く訳は無いだろう。
イルカの体を抱き込んで唇を塞ぐ。僅かに開く歯の間に舌を入れ、歯の裏から上顎へと舌先でちろちろと舐めていくと、そこも感じるのだろう、体中から熱を放ち始めた。しばし快感を引き出そうと口内を蹂躙すれば、イルカは力無くオレに体を預けてきた。
その体を抱きベッドに持ち上げて寝かせると、イルカのシャツのボタンを首から一つ一つ外していく。白い胸元が見え、オレは手を止めその白い肌に吸い付いた。赤い印を付けると自然に顔がにやけ、更にオレの征服欲が沸いた。上半身があらわになり、少しひんやりとした空気にイルカが目を開けた。そのままオレは脱がせ続ける。
乳を覆う布が外れて覚醒したらしく慌てて両腕で胸を隠す。体を起こそうとするが、オレはイルカの腰に跨がっているから動きようが無い。それでも逃げようとするイルカの両手首を掴むと、纏めて片手で頭上に押さえ込む。はずみで真っ白な乳が揺れて、オレを誘っているように見えた。
空いている手で乳を揉めば、オレの手に馴染む大きさが心地良い。イルカの顔を上目使いに見ながらわざと舌を出し、乳首を舐め吸って軽く噛んで、と繰り返すと次第に息が荒くなり、のけ反る喉にまた疼く。完全に勃起したオレのズボンの中は張り詰めて痛い。
イルカの下半身を隠す部屋着も邪魔だと一気に下ろせば、下腹部を覆う小さな布がまたオレを煽るように張り付いている。その布の上から恥骨を撫でれば、もぞもぞと動いてイルカがやめて、と声を出した。やめない、と間髪入れずに答え、もっと煽ってもっと見せて、と下着に手を掛けた。両脇の紐を引っ張るとするりと解け、恥部があらわになる。
驚いて脚を縮めればかえって陰裂が丸見えで、赤く熟れた膣口と小陰唇に思わず手が伸びた。お初だと、見るだけで判る。
動けないように膝で脚を押さえてその膣口に指を入れてみた。狭い。穴は指すら拒むようで、痛くないように馴らして広げなければ、とオレは手首を反して親指で陰核を、中指で膣道をこね回す。次第に中指がぬるぬると感じている事を示し始め、断続的な吐息と喘ぎに絶頂への我慢が聞こえた。
親指がこりこりと陰核を押し潰し続ける。イルカの体が震え大きくのけ反ると一際大きな叫びを上げ、イッたことを告げる。オレの中指を飲み込んだままの未通の膣が、それでも女として喜びの熱い滴りを手首まで零した。ぐったりとしたイルカの中から指を抜き、月明かりに光り流れるそれをぺろりと舐めると、もう我慢出来ない。まだ息の荒いイルカの股間に顔を寄せて鼻を膣口に突っ込む。襞が両側から包み込むように動いて気持ちいい。思わず舌で舐め回し、溢れる愛液を啜って、ゆっくりイルカを味わった。
それが刺激となったのか、また喘ぎ声が聞こえて来た。ではそろそろ、と乳房にしゃぶりつきながら再度膣に指を差し入れ、少し柔らかくなった事を確かめてゆうるりと奥へと指を回しながら入れていく。
指二本が根元まで納まったところで引き抜けば、たっぷりと甘い蜜が手首まで流れ落ちた。
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