あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
と窓の外からは明るい声が聞こえる。
さっき目が覚めてから、あまりの寒さに布団から出る事が出来ずにいるのだが、その間に儀礼的な挨拶を何度聞いた事か。
まあいいか。気持ちの切り替えは大切だ。俺も今年こそはイルカ先生に告白して、絶対ラブラブになるんだ。うん、絶対。
しかし、悔やまれるのは初詣でに誘えなかった事だ。俺も久々の休暇だったのに、お正月は何してますか、としか聞けずに終わってしまった。アカデミーの子ども達と卒業生が来る位ですかね、と微笑まれてその笑顔にみとれて会話が終わったなんて…あまりにも情けない。子どもだってもっと上手に誘えるよなあ。
と落ち込んだら、なんかまた寒くなってきた気がする。もういいや、今日は寝てよう。

誰だよ、朝っぱらから五月蝿いなあ。ドアが壊れんじゃないか、そんなに叩いたら。

「カカシ先生、起きろよぉ。初詣でに行くってばよぉ。イルカ先生がカカシ先生も誘うんだってしつこいから来てやってんだぞぉ。」
「いるのは判ってる。せっかく来てやってんだ、さっさと起きろカカシ。」
「先生、皆の晴れ着を見て下さいよ。イルカ先生も素敵ですよ。」

え…………うおっ、早く起きなきゃ。

「はいはいはい、ただ今起きました、いえとっくに起きてますっ。今出ますっ。」

御神籤は大吉の予感がする。
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