報告書を出しながら、イルカ先生に言おうかと迷っていたら誰かの声が聞こえた気がした。
―とべ!
「イルカ先生、今日はオレの誕生日なんです。」
「カカシ先生、ほんとかよ。」
「じゃあ、一楽でよければ俺が皆の分も奢ります。」
「私、今日はダイエットやめる。」
「行くか…。」
初めて誘えた。オマケ付きだけど。
イルカ先生を知れば知るほど、どんどん惹かれていくんだろうな。
ナルト達もいない今年は、オレの誕生日だからってイルカ先生を誘うのも憚られる。
でも寂しそうなイルカ先生の後ろ姿を見ていたら、また声が聞こえた気がした。
―とべ!
「イルカ先生、オレの誕生日を皆の分も祝ってくれませんか。」
「本当ですか、喜んで。実は…こちらからのお誘いはどうかと思ってしまってました。」
大人二人きりだから、居酒屋へ。
去年から少しは親しくなれたと思ってるんだけど…どうかな。もっと頑張らなきゃな。
毎年すこーしずつ距離は縮まり、隣を歩く機会も多くなった…かな。
今年は大きな戦いの最中だから、たまたま休戦状態の今日でも誘えない、よね。
でも、また声が聞こえた気がした。
―とべ!
「絶対に無事で、皆で帰ってきて下さい。」
イルカ先生の家で朝まで飲んで、出発の間際にぎゅうと抱き着かれた。
皆で、ってとこに引っ掛かるけど。ホント、絶対に帰ってこなきゃ。
「貴方の為に、約束します。」
指切りの小指に口付けて。
全てが終わって暫くは流される日々に、イルカ先生とは目が合って笑い合うだけでなんとなく気持ちが解るようになっていた。
オレは六代目火影なんてなりたくなかったのに。
イルカ先生が優しく微笑んで頷くから、先生の為に。
そうして就任式は、ちょうどオレの誕生日に重なった。
今年は、って式の後で言わなくちゃ。
イルカ先生は遠くでオレの就任式を見てくれていたが、終わった途端に背中を見せて去ろうとしている。駄目、行かないで。
また、声が聞こえた気がした。
とべ!
とんだよ、本当にオレは屋根をとんだよ。
イルカ先生が歩く道の真上の屋根から叫んだね。
「イルカ先生が側にいないなら、火影なんかやめてやる!」
まあそうしてオレの秘書はイルカ先生になったんだけど。
公私ともにね。
―とべ!
「イルカ先生、今日はオレの誕生日なんです。」
「カカシ先生、ほんとかよ。」
「じゃあ、一楽でよければ俺が皆の分も奢ります。」
「私、今日はダイエットやめる。」
「行くか…。」
初めて誘えた。オマケ付きだけど。
イルカ先生を知れば知るほど、どんどん惹かれていくんだろうな。
ナルト達もいない今年は、オレの誕生日だからってイルカ先生を誘うのも憚られる。
でも寂しそうなイルカ先生の後ろ姿を見ていたら、また声が聞こえた気がした。
―とべ!
「イルカ先生、オレの誕生日を皆の分も祝ってくれませんか。」
「本当ですか、喜んで。実は…こちらからのお誘いはどうかと思ってしまってました。」
大人二人きりだから、居酒屋へ。
去年から少しは親しくなれたと思ってるんだけど…どうかな。もっと頑張らなきゃな。
毎年すこーしずつ距離は縮まり、隣を歩く機会も多くなった…かな。
今年は大きな戦いの最中だから、たまたま休戦状態の今日でも誘えない、よね。
でも、また声が聞こえた気がした。
―とべ!
「絶対に無事で、皆で帰ってきて下さい。」
イルカ先生の家で朝まで飲んで、出発の間際にぎゅうと抱き着かれた。
皆で、ってとこに引っ掛かるけど。ホント、絶対に帰ってこなきゃ。
「貴方の為に、約束します。」
指切りの小指に口付けて。
全てが終わって暫くは流される日々に、イルカ先生とは目が合って笑い合うだけでなんとなく気持ちが解るようになっていた。
オレは六代目火影なんてなりたくなかったのに。
イルカ先生が優しく微笑んで頷くから、先生の為に。
そうして就任式は、ちょうどオレの誕生日に重なった。
今年は、って式の後で言わなくちゃ。
イルカ先生は遠くでオレの就任式を見てくれていたが、終わった途端に背中を見せて去ろうとしている。駄目、行かないで。
また、声が聞こえた気がした。
とべ!
とんだよ、本当にオレは屋根をとんだよ。
イルカ先生が歩く道の真上の屋根から叫んだね。
「イルカ先生が側にいないなら、火影なんかやめてやる!」
まあそうしてオレの秘書はイルカ先生になったんだけど。
公私ともにね。
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