「なあイルカ。お前耳の下にキスマークつけてんぞ。」

「あーそうかぁ。見えなかったからな。」

「情熱的だな。お前いつから付き合ってんだ、知らなかったぞ。」

「言ってねえし。付き合い出して三ヶ月位か。」

「にしても痕なんか付けさせて、意外だなあ。何だよ、元生徒だったりして。」

「まあ色々とあってな。いや、相手は年上の上忍だ。」

「あーお前、可愛がられそうだもんなあ。あれしろこれ買えって、我が儘言ってんのかよ。」

「俺が貧乏性で、奢ってもらうの嫌いだって知ってるだろ。勝手に買ってくれるんだ。」

「それでか、最近イルカの支給服はランク上のだもんな。見るからに高そうじゃん。」

「ああ、古いの全部捨てられた。勿体なかったよな、雑巾にできたのに。」

「金持ちだなー、お前飼われてんじゃねえか。」

「財布持たされて俺が小遣い渡してんだけど、そうなのかな。ほらこれだ。」

「すげえ、二つ折りの財布が自然に開いて立つって、どんだけ札が入ってるんだよ。」

「俺も数えるの嫌になって、入れてくれるだけ持ってるんだ。カードが嫌いらしい。」

「なかなかワイルドな女だな。」

「あれ俺、女だなんて言ったか。」

「おっと話は終わりだ、はたけ上忍のおでましだぞ。」


「イルカ先生、今夜アスマ達と飲みに行くからお金ください。んでちょっと遅くなります。」

「カカシさん、何で財布持たないんです。めんどくさいでしょ。」

「だってもらいに来れば先生に会えるもの。」

「はいはい、好きなだけ持って行ってくださいな。足りなくて貴方に恥をかかせる訳にはいきませんからね。」

「ホント良くできた人だよね。遅くならないように気を付けるから。」

「女に気を付けるだけでいいですからね。行ってらっしゃい。」


「あー…そーなんだ…。」
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